佐々木です.comを運営している佐々木です。
「介護と看護の仲が悪くて連携ができない」
「いつも介護と看護が対立する」
本記事ではこのような悩みを解決します。
【記事の信頼性】
この記事を書いている私は介護歴11年。訪問介護、地域密着型サービスの管理者5年で得た知識・経験を元にこの記事を書いています。
保有国家資格:介護福祉士、介護支援専門員
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介護と看護が対立する理由【良好な関係の作り方】
老人ホームなど介護現場において介護と看護は接する頻度が高く、連携が必要になる場面が多くあります。
しかし介護と看護の関係が悪く「うまく連携ができない」という問題はかなり多くあります。
私が以前働いていた施設でも、介護と看護の関係がバチバチで意見の対立は日常茶飯事でした。職場の雰囲気が悪くなるだけでなく、うまく連携できないと利用者にも悪影響となりますよね。
私は管理者という立場で、まさに介護と看護の板挟みの毎日です(笑)
介護と看護が対立する内容
私が今まで現場で見てきた、介護と看護の対立でよくあるのが
■介護側
「看護師はいつも上からで偉そう」
「言い方がきつくて話しかけれない」
「医学用語を言われてもわからない」
■看護側
「いつも忙しい時に話しかけてくる」
「話が通じない、報告の意味が分からない」
「大事な報告が抜けている」
みなさんも思い当たるところがあると思います。
介護と看護が対立する原因
上記のような介護と看護の対立を間近で体感して思うことは、
両者とも相手に対する尊敬が足りない。と言うことです。
リスペクトの気持ちがないから、相手への思いやりが無くなり対立を繰り返す。
これが介護と看護が対立する原因です。
これは職場・友人・家族など全ての人間関係でも言えることだと思います。
ただ、同じ職場で立場や役割の異なる介護と看護についてはかなりの確率で発生し対立します。
介護と看護が良好な関係を作るには
いきなり相手を尊敬して!と言われても簡単には出来ませんよね。
良好な関係を作るには、先ほどからお伝えしている介護と看護の異なる立場と役割をお互いが理解する必要があると思います。
役割なんてみんなわかってるわ!
と聞こえそうですが。
お伝えしたいのは「介護はオムツ交換等のケア」「看護は医療行為」というわけではなく、どちらも利用者を支えるうえで大切な立場と役割がある。ということです。
みなさんは仕事とプライべートどっちが大事ですか?
おそらく、どっちも大事ですよね?
では仕事とプライベートに順位をつけるとしたらどっちが上ですか?
先日、ある看護師に質問したところ、
「仕事はお金のためで、お金があればプライベートが上。お金がなければプライベートも充実できないから仕事が上」
と答えました。
でどっち?と聞くと
「お金が一番上」
と答えました(笑)
つまり仕事とプライベートはどっちも大事で、上も下もない。
仕事があってお金を稼げるからプライベートも楽しめるしまた仕事も頑張れる。
これを介護と看護でも同じように考えてみて下さい。
介護は日常を支える。
看護は健康を支える。
美味しい食事や好きな趣味があっても健康でなければ楽しめません。
どんなに健康でも殺風景な部屋に一人、毎日同じご飯。
こんな人生嫌ですよね。
両者が充実してこそ質の高い生活と言えるのではないでしょうか。
そのためには、介護も看護も重要な役割がありお互いを尊重し思いやるべきです。
どちらが上とか偉いとかありません。
まとめ
介護も看護も「利用者の生活を支える」という目的は同じです。
近年では、包括ケアシステムなど医療と介護が一体になって地域全体で高齢者を支える仕組みとなっています。2025年問題が目前に迫った今、同じ目的を持つもの同士尊敬し合い、協力することが大切だと思います。