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本記事では「介護士は利用者、家族の希望を聞いてはいけない?」について解説していきます。
【記事の信頼性】
この記事を書いている私は介護歴11年。訪問介護、地域密着型サービスの管理者5年で得た知識・経験を元にこの記事を書いています。
保有国家資格:介護福祉士、介護支援専門員
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介護士は利用者、家族の希望を聞いてはいけない理由
介護では「自由の選択」や「意思の尊重」を大切にすることが重要です。
介護の資格を取得する際にもこれらの言葉は何回も聞くでしょう。
ただ、「意思を尊重すること」と「言いなりになること」は違います。
この違いを理解せず、本人の希望だから、家族の希望だからと言いなりになっている介護職が多いです。
希望が全て本人の為になるとは限らない
利用者の希望や家族の希望が全て本人のためになるとは限りません。
介護職は介護のプロとして、時には希望を断ることが必要です。
私が以前勤めていた施設で、仙骨に褥瘡ができた利用者に対して3時間おきに体位変換をすることになりました。
すると1人の介護スタッフが、
「Aさん(利用者)が左を向くのを嫌がるので体位変換が出来ませんでした」
と帰ってきたことがありました。
この場合、「Aさんの希望を聞くこと」と「褥瘡を治すこと」では後者のほうが大切ですよね?
介護士は常に利用者のリスクを考え、プロとしてしっかりと説明し納得して頂くのも大事な仕事です。
また、嚥下障害のある利用者の家族さんが面会にきてお菓子を持って来たことがありました。
スタッフは家族の希望だからと、お菓子とジュースを利用者様に提供しそうになりました。
しかし、クッキー等のお菓子は口のなかでバラバラになるので、嚥下障害のある方には誤嚥のリスクがあります。
これに関しても家族様に説明をして、プリンやゼリーなど誤嚥しにくい食べ物をご案内しました。
その他にも、家族が希望したからと間違ったオムツの当て方をするなどおありました。
当然ですが、利用者や家族は介護に関しては素人です。
介護士は介護のプロとしてもっと自覚を持つべきです!!